木造住宅の特徴・魅力
そもそも木造住宅が日本で主流になった理由のひとつとして、木材の高い吸湿性や通気性が、高温多湿な日本の気候に適していることが挙げられます。
住宅では木造軸組工法(在来工法)と木造枠組壁工法(2×4工法)の2つが主に採用されていますが、共通するメリット・デメリットは以下のようなものです。
▼メリット
・施工費用が安価になりやすい
・調湿性や通気性が高い
・断熱性に優れている
・耐火性に優れている
▼デメリット
・シロアリを防ぐ対策が必須
「木は燃えやすい」というイメージがある木造住宅ですが、実は木には一定以上の厚みになると燃えにくくなるという性質があります。
無垢材をふんだんに使用した木造住宅なども、健康的で風合いを楽しめるという特徴があります。
反対に害虫対策は必須です。ですがベタ基礎の普及や防蟻処理のされた木材の利用もできるため、防ぐ手立てがあるのは安心です。
軽量鉄骨造住宅の特徴・魅力
軽量鉄骨造住宅とは、厚さ6mm以下の鋼材が利用されている住宅のことであり、「プレハブ工法」は軽量鉄骨造でよく用いられるものです。
軽量鉄骨という住宅に必要な建材を工場でつくるため、品質が安定しており、法定耐用年数も木材を上回ります(軽量鉄骨造住宅が27年、木造住宅は22年)。
メリット・デメリットは以下のようなものです。
▼メリット
・品質が安定している
・耐久性が高い
・製造コストがあまりかからない
・工期が短い(プレハブ工法の場合)
▼デメリット
・通気性がよくない
・防音性が低め
・断熱性が低め
・レイアウトの自由度が低い
木造住宅と比較すると、建材の品質が安定し、耐久性もある建材を利用するので、住宅の性能としては安心できます。
もちろんシロアリの被害も、建物自体への影響はありません。
一方、間取りの自由度は木造住宅の方が高く、一般的な施工コストも軽量鉄骨造住宅の方が高いといわれます。
リフォームが視野にある場合は、この点に注意が必要です。
代わりに耐震性は軽量鉄骨造住宅の方が高いといわれています。
木造住宅とそれぞれ優位になる点が異なるので、「自分の生活に合ったものかどうか」で選ぶことは、おおいに大切であるということがお分かりいただけると思います。
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